春の光の     


    大正3年第二十四回紀念祭寮歌 
      歌:TAKECHAN


1、春の光のゆらめきて   高ノけぶる野に充てば
  結ぼれ解くるわが胸に  小さき花はひらきけり
  いのちにふるふ若鳥の  溢るる想ひ謳ふかな。

2、されどかなしき夕まぐれ 途ゆく人を眺むれば
  旅のなやみにいたましく 寂しき心抱きつゝ
  ひとりびとりに辿りゆく 歩々に絶えざる嘆きあり。

3、若き誇はありながら   淡き愁をいかにせん
  燦めく星を仰きては   (ゆふ)高樓(たかどの)に立つわれと
  あひ寄る友が紅の     頬をつたはる涙かな

    

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