春甦る     


      大正九年第三十回記念祭寮歌


1、春甦るときめきに    燃ゆる若樹の光より
  いのちの群はわなゝきて 大地の齡ひをさゝやきぬ

2、跫音秘めて歩みよる   新生れし時代の歡びを
  盛りてほゝゑむ花籠に  曙のいろ君みずや

3、哀傷こそあれたまゆらの うら若き日の旅すがら
  橄欖の蔭にさまよひし  衿はとはに忘れじな

4、眞理のみちの嬰兒が   宇宙の律に瞠りけん
  双眸にやどす耀きを   生命の詩と誰か知る
      

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