人の世の     


    昭和15年第五十回紀念祭東北大寄贈歌 
      歌:TAKECHAN


 1、人の世の(こヾ)しき路に    (うるは)しき夢を結びし
   故郷(ふるさと)三年(みとせ)を戀ひて    我等又相うち集ひ
   辿り來し同じ(えにし)を     今更にかへり見すなり

 2、幾山河北に離れて     丘に()ん術とてなけれ
   春は亦此所にも在りて    望郷(おもひ)こそ(うつゝ)を離れ
   若き血はあやしく躍り   新しき力を喚びぬ

 3、故郷の櫻や咲ける     橄欖の梢や如何に
   今は又篝火を廻り     感激の歌や唱へる
   若き子よ駒場の森に    新しき惱や持てる

 6、さればいざ若き友等よ   ひたすらに眞理(まこと)に生きん
   瀆れなき傳統(つたへ)を秘めて   夜もすがら洩るる自治燈(あかり)
   五十なる丘の(よはひ)の     光榮(さかへ)ある希望(のぞみ)に滿てり

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