無言に憩ふ     


    大正4年第二十五回紀念祭寮歌 
      歌:TAKECHAN


1、無言(しヾま)(いこ)ふ向陵の     柏の梢音もなく
  魔性の如く立てる樹の   深みに闇は震へども
  (たま)思索(おもひ)の深くてか    見よ六寮の灯は(あか)

2、銀漢遠く十萬里      際涯(はて)白雲の御空より
  聲ありあはれ若人よ    我は奏でんそのかみの
  義憤の風に櫻花      舞ひし彌生の花語り

4、思へ柏の蔭に來て     まこと生命(いのち)詩人(うたびと)
  運命(さだめ)(にな)ふ子羊よ     牧場を亘る角笛の
  「さめよ」と鳴れば我胸の  緒琴は()しう響けるを
    

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