北の都に         

   大正4年第四高等学校南寮々歌

           歌:TAKECHAN    

   1、北の都に秋たけて    われら二十の夢数ふ
     男女の棲む國に     二八に帰るすべもなし


   2、そのすべなきを謎ならで 盃捨てゝ歎かんや
     酔へる心の吾れ若し   吾永久に緑なる

   4、髪は緑の青年が     友情の園に耕ひし
     いや生き繁る友垣や   三年の春とめぐる哉

   5、竪琴とりて自治の歌   声高らかに奏づれば
     三つの城辺の山彦の   今を限りに呼びかへす

   6、自由の為に死するてふ  主義を愛して死するてふ
     男の意気地今も尚    石に砕きて砕き得じ
   

   7、藻の花ひらくうつし世に 潮の流れ渦をまく
     名もなき道を行く勿れ  吾等が行手星光る

   8、氷魂の如吾胸に     抱く心の解け出でゝ
     語り明かさん今宵かな  星影冴ゆる記念祭