南国遠く         

  昭和12年第四高等学校記念祭寮歌

    
歌:TAKECHAN 

1、南国遠く色薄き     浅葱桜の香を慕ひ
  古き都の花の野辺   仙石の野に逍遥ひつゝ
  白楊の下杖留めて   永曠の空仰ぐ哉

2、北の浜辺に磯菜摘む  乙女の心移ろはず
  雲立ち舞はぬ白嶺に  若き男子の永遠の
  堅き志の友垣は     変わりは行かじ一夜草

6、東の山の木の下や   雪消を待たぬ彼の園に
  三年の愁留め置き    野菅の笠を被りて
  尾山の森の夕間暮   逝く春思残す哉