1、時の曠野に 彷徨ひて
生命の森に 嘯けば
真理は遠く 月細し
翹望み、憧憬 時勢の波
愁ひに狂ひ 我泣けば
砂丘の星も 酔ひ果てむ
3、「自由」も「主義」も 君問はば
「帰らぬ夢」と 我答ふ
時代の思潮の 逝くがごと
星移り行き 人は去り
花うつろへど 露散れど
又めぐり来ぬ 記念祭
4、 あゝ、若き児の 歓喜は
今日四十四の 記念祭
揺げ、たまゆら 青春の幸
激れ、熱き血 若き心臓
意気と希望と 若き日の
涙に汲まん 斗酒の酒
5、劫火静かに 消え行けば
別れむ さらば 明日は又
「自治」と「希望」を 踏みしめて
黄金の槌を 我握り
あゝ超然に 花さけと
若き生命に 鐘を撞く