黎明の靄

   大正三年第二十四回紀念祭寮歌        


1、 黎明の靄淡らぎて    東の風流れ行く

   見よ見よ遠く限りなき   蒼海原は醒め出でて

   若き友等を初旅に     乗せ行く船ぞ舫ひする                                           

2、 橄欖の森柏葉下     語らふ春は尽きんとす


   嗚呼紅の陵の夢     其の香其の色永劫に

   旅行く子等の胸に生き  強き力とならん哉

5、 短かりしよ其の三年   麗しかりし其の夢よ

   今し船出の餞別に     二十四年の追憶を

   語り明かすも感激に   若き心の躍る哉

                           

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