烟り争ふ     


      大正十五年第三十六回記念祭寮歌


       一、憧憬
 烟り争ふ春霞       春は都の花に暮れ
 よし浮かれ男はうかるとも 我は浮かれじ永劫に
 知恵と正義と友情の    泉を秘むと人のいふ
 彌生が岡を慕ひつゝ

       六、別離
 流転の相さながらに    あゝ三春の行楽も
 今は帰らぬ夢なれや    春愁心結ぼれて
 追憶での袖しほるれば   昔語りはこゝろせん
 あゝ向陵よ向陵よ


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