手折りてし     


      昭和八年第四十三回記念祭東大寄贈歌


  手折りてし
    橄欖の枝
  青き葉は落ち
    香は失せたれど
  嶮し岩根
    攀づる日のよすがぞ
  憶出の露に生く
    懐かしの木


  さはれ汝の
    生れし日故に
  斯くは妖しく
    血の狂ふなり
  この血汲みて
    在りし日の香を呼べ
  其の香に酔ひつゝ
    彼の歌歌わん

  (鼻音)

  −−あゝ
    悠久の鳥
  地をさらんとす
    両眼火と燃ゆる彼方
  自由の扉開きてあり
  
  
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