明治四十一年第十八回紀念祭東大寄贈歌
1、としはや已に十八と 積り積りてなりたるか
今日歸り來る陵の上に 紅翠紫や
みやび色のみ多くして むかしの姿なかりけり
2、思へばこぞの秋のくれ 北仙臺のますらをと
戰ふうはさ聞きしとき われ等が血潮躍りにき
もの皆變るたヾなかに むかし偲ぶはこれのみぞ
3、聞けば彌生の花ざかり 西嵐山やかつら川
ふるき都に攻め入りて 怨のいくさこゝろむと
行け行け友よいざ行きて 揚げて歸れやかちどきを
4、舊きみやこはなつかしき をしへの君のますところ
向ヶ岡のますらをの その名に恥ぢず潔く
はえあるいくさ戰ひて 揚げて歸れやかちどきを
5、むかし偲ぶのよすがとて われ等がのぞみ一筋に
こゝにぞかゝる九戰士 行けや行け行けわが友よ
三度われらは叫ばなん 揚げて歸れやかちどきを
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