BGMは、旧制第一高等学校大正6年紀念祭寮歌「圖南の翼千萬里」

ハイイロチュウヒ雄

渡良瀬遊水池・ハイイロチュウヒのバトル他

  銀白色の翼を輝かせながら餌を追う精悍で優雅な姿のハイイロチュウヒは、野鳥写真愛好家に人気が高い。しかし滅多にお目にかかることはない珍しい猛禽である。そのハイイロチュウヒは、冬になると渡良瀬遊水池にやって来て、葦原を塒として、菜の花の咲く春まで留まる。野鼠や小鳥を狩猟するために夜明けとともに、近くの狩場(餌場)に向け飛び立つ。狩場では、地を這うように低く飛びながら、獲物を見つけては急降下して捕まえる。狩場には縄張りがあるのであろうか、他のハイイロチュウヒ(雄雌を問わない)が現れると、鋭い嘴や足の爪を使って壮絶なバ空中トルを繰り広げる(写真上から3枚目まで)。やがて陽が西に傾き、狩場が夕陽に赤く染まるころ、ようやく一日の狩りを終え、白い翼を赤く輝かせながら、遊水池の塒に向って空高く狩場を飛び去る。カメラマンは、夜明けから夕暮れまで、赤城降ろしの寒風にふるえながら三脚にカメラを構え、いつ訪れるかもしれないハイイロチュウヒを待って、辛抱強くシャッター・チャンスを狙う。写真は、平成25年1月6日、EF600mmF4 ISUの大砲を用いて、渡良瀬遊水池近くの狩場で、ハイイロチュウヒの雄を撮影したものである。
 その他、ハイイロチュウヒ雌の写真や説明は、別室「ハイイロチュウヒ雌」、およびホームページ「花と鳥と古寺巡礼」の「鳥ーハイイロチュウヒ」をお訪ね下さい。

このホームページの音声・画像・文章等の複製・転載は固く禁止します。