津輕慕情 夢遠き  

                                       
     
 昭和37年弘前高  

     歌:TAKECHAN 

  1、夢遠き わが若き日に
   燃やしたる 生命(いのち)のいずみ
   弘前の 城にのぼれば
   眞向(まむか)いし 岩木の山に
   雪消えず 思いははるか

 2、軒、ひさし いたみつかれて
   (あゆ)み入る 廊下あやふし
   北溟の寮 荒れはてゝ
   住みすてし (へや)をのぞきつ
   聲をのみ たヾたゝずみぬ

 3、長勝寺 五百羅漢に
   ぬかづきし 十九の秋に
   しとヾなる 雨の日なりき
   うまし酒 くみて交せし
   (せいうん)の ちかいはるかに

 9、別れ來し 弘前の町
   湯瀬の湯に 旅をやすめて
   ひそやかに ビールをくみつ
   妻とわれ たヾに語りぬ
   津輕野を かたりあかしぬ