嗚呼雲霓     


      神戸商大予科昭和16年思誠寮第1回記念祭寮歌        
            歌:TAKECHAN 

       

 1、嗚呼雲霓(ああうんげい)は明滅し    世紀の嵐狂へども
   桃李(とうり)(もと)(みち)成りて   新生の意気(いや)高し
   我が三寮の益良男(ますらお)は   高羽ヶ丘に蹶起(けっき)せり

 2、世潮の波は岸によせ   時劫(じごう)の風は世を払ひ
   民偸安(たみとうあん)の夢追ひて    東の国に(うれい)あり
   今暁鐘(ぎょうしょう)を鳴らさでは  何時かは絶ゆる時やある

 3、下界の闇は尚厚く    濁りて暗き世の末に
   漂い靡く民草(たみくさ)を     理想の岸に茂らせん
   人生意気に感じては   運命成否(せいひ)何かせん

 5、知は大塊の果窮(はてきわ)め    理は幻楼(げんろう)の夢砕く
   五百の健児いざ共に   神秘の(とびら)叩かんか
   真理の光望まんか    蜉蝣(ふゆう)(せい)に意義あらん