夕暮るゝ         

   松本高等学校大正9年寮歌

              歌:TAKECHAN    

  1、夕暮るる筑摩の森をそぞろ行く
    我が紅の顔を
    若き生命のほこらひは
    染むる一入沈み行く
    夕日の映に

  2、世の人の夢はかなくて秋風に
    夕べの鐘は厳かに
    庭の蓬にふるるれば
    尽きせぬ思ひ胸を充て
    輝く瞳

  3、誠寮に窓もる光影あせて
    夜の衣は色暗き
    そのころほひの一時を
    御空の北に仰ぐらん
    北斗の黙示