夕べの丘に     


      昭和7年水戸高等学校第13回記念祭寮歌

        歌:TAKECHAN   

  1、夕べの丘に來て立てば  千波の湖の霧白く
   遠故郷の吾家を     静かに護る山川の
   姿ほのかに浮ぶ哉    

 2、吾世の森を見返れば   野の家の火に笑み給ふ
   母の膝こそ親しけれ   夢圓なる空を
   かける小鳥と身を成しき

 3、湖のはたての空明り   十三夜の月さし出でぬ
   湖心に舟を漕ぎ來れば  秋を疊める小波の
   さやけき音を碎く哉