1、夢より夢を追ふ若人の悲しさは 見も果てで心なく消えゆく 夢をたづねてはなげく心 その夢の内三年の春の早もすぎぬ 2、星はうつろひ人は変りぬこの野にも 赤々と青春の祭壇に 贄の火は絶えず燃えたれど 空しく過ぐる時の流れを如何にかはせん 3、現の風に夢破られし雛鳥は 去にし日の楽しかりし夢を いともなつかしく思ひ出でぬ 冬の最中の今日を名残の此の記念祭