あえかなる     


     新制東京大学第7回駒場祭寄贈歌

        歌:TAKECHAN

  1、あえかなる
旅愁(おもい)いだきつ  はろけくも来つる日向路
    碧き空清らの水は     傷つきし胸を癒しぬ

2、白雲の海のつゝめる    黄昏の高千穂が()
  みはるかす阿蘇の
彼方(あなた)や  東都(みやこ)なる友が生国(ふるさと)
3、荒れ狂ふ時代の怒濤(なみ)に   青春の誇り忘れで
  一すじの理想は高く    呼びかはしつ我とわが友
4、故郷の岸を離れて     (みんなみ)の海にたゆたふ
  我にあり
(たま)のふるさと   忘れじな伝統(つたへ)精神(こころ)
5、今宵こそ駒場祭(まつり)なりせば  駒場野のかがり偲びつ
  ゆく秋の日向の海に    呼ばはなむふるさとのうた