1、紫に夜は溶けゆきて ささやきぬ暁の星々
茜さす東の際 新らしき光は満ちて
ほのぼのと霧晴れ行けば 三つの寮灯うるむ
2、今昇る陽光の中に 地に満つる霜はきらめき
競ひたつ銀杏の梢 萌え出でん芽は尚堅し
新らしきいのちいだきて 一すじに天空指しつつ
3、傳統ある此の丘の上に 新たなる旗幟掲げて
一千の児らたくましく 永遠の真理求めつつ
はるけくも出で発ちしより 廻り来ぬ三歳の星は
4、限りあるいのちといへど など狂ふ人の世の波
大いなる義憤秘め 悠久の天に叫べば
あららぎの上行く雲は わびしくも光りつつ過ぐ
5、はるかなる山河の果ゆ 千尋なす潮の底ゆ
君聞くや逝きし兄らの 血もて呼ぶ聲なき聲を
応えつつ自治の健児よ 進まずや一すじの道
6、しのびよる霧はしずかに 弥生道漂ひ初めぬ
新らしき歴史創らむ 若き児の思ひは堅く
ふり仰ぐ銀杏の梢 斜なる新月淡し