君よ知れりや   

      東京商科大学予科大正12年

        歌:TAKECHAN

  1、君よ知れりや(ひんがし)の   黒潮めぐる島が根は
    丘とことわに青くして  野に讃春の唄たかく
    うら若き子の住むところ

  2、ふりさけ見れば碧萬里(へきばんり)  橄欖(かんらん)かほる南欧に
    傳説栄(つたえはえ)ある城荒れて   いたましいかな高楼(たかどの)
    歓楽(けらく)の声は絶えにけり

  8、鳥は緑蕪(りょくぶ)の地に下る   石神井原の夕まぐれ
    梨苑(りえん)に花の白き時    一盞(いっさん)春をかなしめば
    湧くは三年の奢り歌