鴻南に寄する歌 柳櫻をこきまぜて 

    山口高等学校大正13年第一回東大文甲會寄贈歌

          歌:TAKECHAN

 1、柳櫻をこきまぜて
   春も錦となりくれば
   後河原の枝並みに
   若き思も寄する哉

 2、夏は来りぬ夏来れば
   オレンジ薫る南國の
   光は白く野は青く
   海潮の鳴りは遠くして

 3、白馬嘶く秋なれば
   饗宴の筵燭とりて
   高踏乱舞を愛づる時
   聴け鴻南の秋の歌

 4、さはれ夕の雲堕ちて
   シリウス高く錺放ち
   黙示聴けとて輝けば
   思へ何の寂寞ぞ
        
 8、あゝ鴻南の若き日に
   自治と自由の旗幟をあげ
   防長の野にわれ立てば
   見よ滿天に光あり