takechanの歌う

懐かしの旧制高校寮歌

 かって高下駄の音を響かせながら、白線帽にマントを翻して闊歩した旧制高等学校生世代も、超高齢化が進み、彼らがこよなく愛した寮歌は、今まさに消え去ろうとしています。各地の寮歌祭も終了するところが多く年々淋しくなってきました。後輩たる私たちは、ただ徒に懐旧の念のみにとらわれることなく、先輩が遺してくれた『現代の万葉』ともいうべきこの貴重な文化遺産を引継ぎ、声高らかに歌いながら、来ん若人に聞いてもらうことが大切です。」(私のHP『旧制高等学校寮歌集』より) 
 この私の歌う「懐かしの旧制高校寮歌」の拙い歌声が、「旧制高等学校寮歌集」のMIDIメロディーとともに、旧制高等学校の素晴しい寮歌を広く世の中の若者に知ってもらい、後世に残すお手伝いに少しでも役立てれば、私の本望であることは、これまた「旧制高等学校寮歌集」の前置きで書いたとおりである。
 なお、特に次の点を予めことわっておく。
 1、私の歌う寮歌は、各校OBの歌う寮歌とも、楽譜とも異なる、いうなれば我流の寮歌である。生来の音痴に加え、加齢により声が出ず、さらに音程を外すことが多い。
 2、寮歌集にルビのない漢字の読みは、出来るだけOBのそれに合せているつもりであるが、間違いも多々あると思う。(メロディーがOBにより、時代により異なっているように、漢字の読みも人により時代により異なる場合が少なくない。)
 
ご意見などありましたら、takechanok*live.jp(*は@に置き換えて下さい)までお願いします。
 *黒字の寮歌は、追加を予定したい寮歌であるが、サーバーの契約容量から、追加掲載寮歌は、ごく少曲となりそうである。予めお断りしておきます。



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学校  寮歌 学校   寮歌
 新潟高   佐渡が島山   富山高   丘の團樂に
 三寮の窓  惜別の歌
 黎明の古城  藻の香に染みし
 天地有情  羽檄はとんで
 生誕ここに  應援行進歌
 武蔵高  花は吹雪と   広島高  銀燭揺らぐ
 武蔵讃歌  白楊しげる
  高知高   芭蕉葉に   春洛陽の
 浅春  春は彌生の
 逍遥歌 静けき小島よ   山口高   桃花まかがふ
 時の流れに  岡邊の朝に
 水明らかに  鴻南に寄する歌 柳桜を
 慕南歌 春は弥生の  水戸高  雲白く
 南の国よ  夕べの丘に
 自由の空に   成城高   瀛州離歌
 學習院  神州男児の  永遠の絆
  大阪高   櫻樹踏歌  永劫の神
 薄紫に  妖雲去らで
 妖雲剣もて  春の武蔵野
 台北高  別離の歌  成蹊高  膚を濡らす
 台高踊の歌  土の育くむ
 獅子頭山に   二高  散りにし花は
 松江高  故き都に  嗚呼扁舟に
 笛の音うるむ  軒端の萩か
 青春の歌  踏み分けて
 七高  登りて行かむ  嗚呼永劫の
 もりの梢の(ふるさと)  旅する心
 花玉觥に  鴎や春の
 十九世紀の  肥馬むちうたせ
 薔薇の花影  波の唄
 赤き血潮の  尚志會々歌 青葉山萬古に
 乾坤罩むる  尚志會應援歌 むかし日ふ
 真珠の夢を  山紫に
 星屑散るよ  天は東北
 北辰斜に  浪速高  聞け、わが友よ
 楠の葉末  浪速の友に
 夕陽直射す  上洛の歌
 熱球血を啜りて  帝都遠征歌
 天に五色の  橄欖咲いて
 甲南高  征覇行  浪高ドンブリバチ
 沈黙の鐘の  六高  山紫に
 嗚呼緑愁に  若紫に 
 八高  伊吹おろし  新潮走る
 月影むせぶ  橘薫る
 カンナ一輪   故郷遠く
 人うつり  望春の歌
 春三月の  姫路高  白陵歌 あゝ白陵の
 台北帝大予科  創業歌 椰子の葉  古き湊は
 しづもり深き  修道の旅衣 
 高砂周遊の歌  屠藝軍の歌
 北大予科  瓔珞みがく  五高  武夫原頭に
 都ぞ彌生  椿花咲く
 東京高  東高節  それ北韓の
 野尻湖の歌  黎明の鐘
 松山高  若葉の古城  易水流れ
 暁雲こむる  ボルガの水に
 浦和高  城北十里  古城のほとり
 和船漕ぎ歌  憧憬湛ふ
 佐賀高  吉井浜思ひ出の歌  流星い逝き
 寮を去る日に  興亡の民
 血涙の賦  薩摩隼人の
 煙りの末に  荒れろ黄煙
 千古の薫り  三高  覺醒の歌 血は青壮の
 暴風吹かずや  行進歌 あゝ青春の脈血に
 夢より夢を  賄征伐の歌
 若紫に  友を憶ふ
 暁近き  月見草
 城大予科  紺碧遙かに  寮灯青き
 陸行の歌  ヂンヂロゲの歌
 府立高  銀扇空に  沫雪ながれ
 春残更に  行春哀歌
 紫の霞  春東山の
  旅順高  波濤巨艦の  應援歌 闇搏つ翼
 送別の歌  東征歌 男子一度
 神戸商大予科   離別  光さみしく
 瀬戸の浦波  櫻の若葉
 嗚呼雲霓は  琵琶湖周航の歌
 誠思ひつ  紅もゆる
 水泡てふ new  大阪商大予科  桜花爛漫
 春やおぼろの  東亜同文書院  長江の水
 三才地潜 new  哈爾濱学院  松花の流れ
 高窓洩れて new  東京商大予科  長煙遠く
 山形高  ひかり北地に  離別の悲歌
 愁ひに沈む  紫紺の闇
 春の呼吸の  故郷の春
 嗚呼乾坤  春墨堤
 弘前高  津輕慕情 夢遠き  君よ知れりや
 霞の影   四高     白山高嶺
 幽冥深き  南国遠く
 都も遠し  時の曠野
 津輕の野辺に  去寮の譜 紅散りし
 松本高    空虛なる  嗚呼北海に
 遠征  流水遠く
 夕暮るる  思ひ出づる
 誠寮哀頌  尾山悲愁の
 筑摩野  水悠々と
 嗚呼青春  緑の杯も
 松高小曲  嗚呼伝統の
 春寂寥  南下軍の歌 啻に血を盛る
 静岡高  地のさゞめごと  北の都
  ゆたけき胸の  福岡高  ああ玄海
 秋深み行く  纏ふに淡き
 時じくぞ花  東大学生歌   こもれびの
東大駒場寮寮歌  武蔵野渡る 東大駒場寮寮歌  群星のきらめく
 くるしみと  紫に夜は
 世界につづく  野分の丘に
 あの窓から  朝明けの
 うららかに  若人の
 神秘なる  逆流する
 あえかなる  東大應援歌  ただ一つ
 一高  春より暮れて  一高   仇浪騒ぐ
 時計臺に  全寮寮歌
 新墾の  嗚呼玉杯に
 我一高は  彌生が岡に地を占めて
 春三月  波は逆巻き
 わが行く方は  光まばゆき
 霧淡靑の  筑紫の富士
 春の思ひの  春、繚亂の
 春の光の  見よ鞦韆に
 無言に憩ふ  散りし櫻を
 朧に霞む  わがたましひの
 圖南の翼  とこよのさかえ
 春甦る  漁火消えゆき
 若き愁ひに  さ霧這ふ
 彼は誰の  しゞまなる
 鯨波切りて  吹く木枯の
 愁ひに悲し  風荒ぶ
 綠なす  大海原の
 嗚呼先人の  薄靄こむる
 東天淡し  春尚浅き
 光ほのかに  彌生の道に
 人の世の  櫻萌ゆる
 春の日晷に  春や朧の夕まぐれ
 ああさ丹づらふ  武蔵野の
 夕霧は  運るもの
 天つ日を  悲しみに
 あくがれは  青旗の
 りょうりょうと  日日なべて
 ああわれら  桃太郎踊りの歌
「春爛漫」「都の空に」「アムール川」「綠もぞ濃き」等の他の一高寮歌は、一高OBの歌う「第一高等学校寮歌集」でお聞き下さい。
 大山哲雄先輩作曲の不朽の名寮歌「彌生の道に」と「運るもの」をアップロードしました。両寮歌共に寮歌を愛好する詠歸會のメンバー(東大OB)が歌ったものです。契約容量の関係で、長くは続けられませんが、しばらくの間、そのままにしておきますので、お楽しみください。